山林活用事例 上田様

山いちばで山林を購入されたお客様の山林活用事例をご紹介します。

今回取材したのは、流木や苔を扱うお店「流木屋 地(りゅうぼくや つち)」オーナーの上田様で、和歌山県の山林で苔の採取や小規模林業などを行いながら、山を自分のビジネスに活用されています。

流木や苔のお店 流木屋 地(つち)

山いちばとしては、山を買ったお客様から「この山を購入してよかった」「山に入ると楽しい」と言っていただけることが何より嬉しいです。

自分の山で流木や苔を採取

購入されたのはおよそ2年前で、自分の山で流木や苔、ツタ、竹などを採取するという目的です。

採取した流木や苔は、流木オブジェやインテリア、苔テラリウムに加工の上で販売されています。

苔テラリウム

日本の苔類はおよそ2500種とも言われ、山林内を歩くと様々な苔が見つかります。

崖のような斜面を登り、草をかき分けて険しい道のりを開拓しながら、見える苔はすべてチェックしていきます。苔探しはストイックな作業に見えますが、上田様は「歩いているだけで楽しい」そうです。

山林活用事例 苔探し

お目当てはヒノキゴケやスギゴケ、タマゴケなど、フサフサしている葉っぱ系の苔です。湿度によって苔の状態は大きく変化します。乾燥していると葉が閉じるので、見つけにくい場合があります。

山は登りより下りのほうが大変です。下草が多いと足元が見えづらいので、ルートを見失うこともありますが、下山中でも苔のチェックは欠かしません。山は苔の宝庫なので、山の緑はすべてが輝いて見えるそうです。

山林活用事例 苔の採取

山で売れるものは木材だけではありません。これも一つの林業のあり方ですね。

竹林を整備してキャンプスペースを作る

この山には竹林があるので、開拓してプライベートキャンプ場を作ったり、小屋を立てる計画があるそうです。

山林内の竹林

竹林のある山は管理が大変です。竹は繁殖力が強く、地下茎が横に広がっていくので、立木の育成を妨げます。また、竹は土壌の浅いところで根を張るので、朽ちてくると倒れやすいです。

不要な竹はチェーンソーで伐採します。立木とは違って簡単に伐採できますが、チェーンソーを使う作業なので安全装備は必須です。

竹林に備え付けられた監視カメラには、夜になるとイノシシやアライグマが映っていました。

山を所有すると、竹林の管理などいろいろな課題が出てきますが、半分趣味の世界ということもあり、楽しみながら対応していくそうです。

山林オーナーになったら森林組合に相談

山を買った後の活用方法ですが、まずは地元の森林組合の方に相談して、道の作り方や入口の見つけ方を教えてもらったそうです。

地元の山師さんや森林組合は、その山のことをよく知っている場合があります。木の切り方なども教えてもらえるので、開拓がスムーズに進むかもしれません。

山を買った後の活用方法がわからないという方は、地元の山師さんや森林組合といった「山林のプロ」に一度相談することをオススメします。

山いちばyouTube お客様の山林活用事例

この動画シリーズ「お客様の山林活用事例」は、前編、中編、後編の3部構成となっています。

自分の山で苔探し お客様の山林活用事例【前編】

自分の山は歩くだけでも楽しい お客様の山林活用事例【中編】

山で好きなことをビジネスに お客様の山林活用事例【後編】

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