日本の森林

林野庁(英語名 Forestry Agency)とは、農林水産省に置かれる外局のひとつで、日本の国有林、公有林の管理・経営と民有林の指導・監督、そして林業の発達改善に関する事務を行っている行政機関です。

林野庁ホームページ 林野庁

林野庁は森林の保全のため、地すべり防止の治山事業をしたり、地震や台風などの災害時の森林被害の状況を発表したり、森林で採れるきのこ類や、山菜の放射性物質の検査も行うなど、森林が多い日本の安全にも一役買っています。

林野庁の役割

林野庁の主たる任務は国有林の管理・経営ですが、具体的にはどういう任務が行われているのか見ていきましょう。

ひとつは環境保全です。北海道の知床や、青森県・秋田県に連なる白神山地、鹿児島県の屋久島など国内の世界自然遺産登録地の陸地面積の約95%が国有林になっています。また世界文化遺産である富士山の約35%が国有林です。

白神山地

これらの貴重な森林が含まれる国有林の生物多様性の保全のために希少な野生動物の保護や外来種の駆除などを行っています。

また、農林業や生態系に多大な被害を与えているシカなどの鳥獣被害対策として個体数の管理や被害防除策を行っています。

もうひとつは山地災害の防止です。荒廃地の復旧整備や保安林や防災林の整備を行っています。また大規模な山地災害発生時には専門技術を有する職員を民有林に派遣して、調査等を支援しています。

東日本大震災においても、復旧として津波の被害を受けた各地の海岸の防災林の再生や放射性物質への対処として除染土壌の仮置場として国有林を提供しています。

もうひとつは国有林の資源と技術力を活用した林業への貢献です。森林総合監理士などの専門家の育成や林業の低コスト化に向けた技術開発を民有林と連携して行っています。

こうした活動により林野庁は日本の国土のおよそ6割である森林を管理しています。

農林水産省に置かれる食糧庁、水産庁と並んで、林野庁もわたしたちの生活に欠かせない行政機関です。